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ラッキィセブンティライフ

ラッキィセブンティライフ

想いだした「君の名は」


「忘却とは忘れ去ることなり、忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」は、菊田一夫の有名なラジオドラマ「君の名は」の冒頭の言葉でこの時間には銭湯は、空になると言われたくらいのものでした。

 先日、シニアの会がありましたが、戦争前線や、学徒動員で従軍した方は、ほとんどおられなくなり、昭和一桁が珍しい存在となる中、「君の名は」が話題になりました。
銭湯がカラになる位、「君の名は」の放送時間はラジオに傾聴したものです。
 しかしこの話に傾聴するものはほとんどいません。

 平成も最終の年、新年号の出発を次に待つ今、戦争に負けた国の(国民学校)学童の気持ちが、当時の記憶を鮮明に忘却どころかフリーズして残っている事を確認しました。

 大東亜戦敗戦後、学校では、教科書を持って来させ、硯に墨をすり、先生の指示で「何頁の何行から、何行まで塗りなさい」と敗戦国が教えてはいけない所を墨をぬり隠蔽するのです。未学習のところならまだしも、1学期に習った所も塗り潰すんです。正と教え邪だったと同じ先生が墨ぬらせるんだから、先生の気持ちは辛かったでしょう。

 次に来た新しい教科書は、新聞紙のような印刷物で、これを切って綴じて、教科書にして使用するものでした。

 奉安殿に敬礼して学校に入り、芋畑になった運動場、在郷軍人のサーベル下げた権威のある行動が職員室で見られ、子供は子供ながらの軍人、特攻隊へのあこがれが主でした。

 それが終戦を期して、翼戦活動してる方方の落胆と権威失墜の有様は、銃後の小国民としてしごかれた者の目から見た光景は、いまだに忘却できません。

 昨今、国を守ることを逸脱した議論の国会、巷のゲス以下が論ずるあげつらう役人の激高がみられますが気になります。

 原点にかえり、国を守ることを、みんなが考える時です。


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